黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「高そう」

「私が描いたものに価値は無いよ」

「えっ!?」

 これにはノインも驚いた。

「以前に気が向いて描いたものだ」

 星空の描かれた油絵に麗奈は目を丸くした。

 フローリングの廊下を抜けると、カウンターキッチンとリビングが目に入る。

 隅々まで綺麗に整頓されたそれらに、再び麗奈は呆然とした。

 そんな彼女に、ノインは苦笑いを浮かべる。

 彼女の気持ち解るわ……なんか、女として立つ瀬がないというか。

 そんな気持ちになるのよね。