黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~


 次の日──

「ノイン、おはよ~!」

 相変わらず忙しない麗奈に、ノインは軽く笑顔を返した。

 そうか、彼女ともしばらくお別れなんだな……そう思うと、なんだか胸が少し苦しかった。

「それでさ、今度の日曜にセンセイんちに行かない?」

「うん、いいよ」

「じゃあメールするね!」

 あたしは、いつの間にかこの生活に慣れていたんだ。

 昨日のベリルの言葉に違和感を感じたくらいに……でも、側にベリルがいるから、あたしは耐えていられたんだと思う。

 1人じゃ、きっとまた血を求めてる。

 ベリルから傭兵の技術を学んだら、あたしはきっと変われる。

 大学を卒業すれば、もっと楽しいコトが待っている。

 それを楽しみにしているから、あたしは耐えられているんだ。