黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「奴」というのが誰か解らないが名前を聞いても解るハズもないし、彼が信頼してる人がリーダーらしいのでノインはそれ以上聞かない事にした。

「サイスはヒュドラと直結した組織ではない。オメガが流れていると推測する必要も無いだろう」

「いつ出発?」
 少し曇った表情で問いかけた。

 それに気付いたベリルだが、彼女がどの項目に対してその表情を浮かべたのかを図りかねた。

「一ヶ月ほど余裕はある」

「! ホント?」

「最終チェックは入念に行う」

 ブランデーを傾けるベリルを、ノインはじっと見つめた。