黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~


 その夜──

「え、準備が出来た?」

「うむ」

 ベリルのマンション、そのリビングでくつろぐノインに飲み物を差し出す。

「アジトが判明し、その準備を進めていた」

 ブランデーのグラスを傾け、右にあるソファに腰掛けたベリルをノインは睨み付けた。

「……」

 どうして怒っているのかしばらく解らなかったが、ノインの隣に座り直すと途端に笑顔になった。

「先に暗殺者を育てる組織を潰すんじゃないの?」

「同時に遂行する」

「同時に!?」

 驚くノインに、

「メンバーも揃えておいた。育成組織は『サイス』という名だが、奴なら壊滅させられるだろう」