黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 でも、麗奈の言葉でベリルがあたしに全然無関心てワケじゃなかったコトに、少し嬉しく思った。

 それに気付いたこの子も大したものだわ。

「センセ~イ!」

 講義と講義の間を利用して、麗奈がベリルを見つけ出した。

「なんだね」

「あのっ、携帯のアドレス教えてください」

「アドレス?」

「はい。今度おうちにお邪魔するのに色々とメールのやりとりしなきゃいけないし」

 ベリルは、ああ……とつぶやき、携帯端末を取り出し赤外線でアドレスを交換した。

「ノインには私から渡しておきます」

「頼む」

 笑顔の麗奈と無表情のノインを一瞥し、ベリルは遠ざかった。