黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「ね、あたしが甘えたいときは甘えてもいい?」

 ベリルの顔を見上げて問いかけた。

「私が許せる範疇(はんちゅう)なら」

 ベリルが許せない範ちゅうなんて、あるんだろうか? ノインは首をかしげる。

 その夜は、再びベリルの腕の中で眠りについた。