黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「うむ」

 ベリルは、すぐに察して口裏を合わせた。

「今度、センセイのおうちに行っていいですか~?」

「!?」

 この子ってば突然なに言い出すのよ。

「面白いものは無いよ」

 微笑むベリルに、麗奈は顔を緩ませる。

「いいんです~、おうちに行ってみたいだけですから」

 断るに断れない状況になってきた。

「あ! もちろん」

 麗奈はグイとノインの腕を引き寄せて、「この子も一緒に」

「え」

 彼女は2人の反応などまるで気付いておらず、さらにまくし立てた。

「ね、いいでしょ? いいでしょ?」

 ベリルは溜息を吐き出すと、「私は構わんが」

「やったぁー! ね、やったねノイン」

「え、ああ……うん」