黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「ラブレターの中には、男の子のもあるってウワサよ」

麗奈は「気持ち悪っ!?」と、いうような顔をしたがすぐ、

「ま、男にもモテるのも解るけど。クール・ビューティーって感じよね」

 否定はしませんけどね……

「あ! ベリル先生~」

 講義を終え、通路を歩いているベリルを麗奈が見つけた。

 ノインはビクリと体を強ばらせる。

「プレゼントは買えました~?」

「ん?」

「!」

 あ、やばい。

 ついさっき麗奈にした言い訳をベリルに伝えるヒマもなく彼女が聞いてしまった。