黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 後ろを振り返ると、ノインが例のハンドガンを構えていた。

「はぁっ、はぁ……」

 たった一発なのに、手が震えて……肩で息をするほどに、疲労感が全身を襲う。

「はあ」

 そのまま、両膝をついてへたり込んだ。

 まだ手が震えてる、手が固まって銃が離れない。

「う……」

 震えているノインを見て、ベリルは残った左手でノインの手に触れた。

「!?」

 一瞬、全身が強ばったがベリルの手の温もりで力が抜けていくのが解る。

「もういい。終わった」

 静かな声に、涙が溢れてきた。

「ベリル!」

 ノインは、ベリルの首にしがみついて声を上げた。