黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~


 ノインに戻ると──相手は普通の兵士らしく、彼女にとっては軽い相手だ。

 スーツなんか着こんじゃってるけど、動きが兵士そのものじゃない……ノインは男たちが乗ってきた車を盾にして、どちらから倒そうか鼻歌交じりに考えていた。

 ベリルは、それをアサシン越しに一瞥し早くケリをつけろと少し苛ついた。

「!」

 ノインがベリルの視線に気付く。

 遠くてあんまりわかんないけど、怒ってるのかな? 楽しんでる場合じゃないらしい……ノインは仕方なく、車から上半身を出し狙いを定めた。

 銃弾は見事に男2人に命中する。

 ふふん。どう? ニヤリとベリルに目を向けたが、今はそれどころではないらしい。

 アサシンと対峙しているベリルを手伝おうと思ったノインだが、ベリルは小さくかぶりを振った。