黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~


 ベリルの方では──

「止まれ!」

 男の言葉にベリルはピタリと足を止め、ゆっくり振り返る。素直に従ったベリルに戸惑ったが、すぐに例の銃を向けた。

「私をそこまで必要とする理由でもあるのかね」

「俺は知らん」

 それに、ベリルは口の端をつり上げる。

「では、その中のカートリッジの正体は」

「!?」

 ギョッとして視線が泳いだ刹那──ベリルの放った弾が男の胸に沈んだ。

「!」

 あまりの素早い動きに、もう1人の男は反応出来ず倒れ込む仲間を眺めた。

 急所を外したようだが、衝撃と痛みに意識を失っている。