黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「とりあえず、今口を開いた者がそれを持っている可能性が高い。左にいる男はアサシンかもしれん」

「!」

 暗殺者? そう言われてみれば、他の奴と雰囲気が少し違う。

「2人は私が、お前は残りの2人を」

「わかった」

 ベリルはベルトの背後から細いナイフを取り出し、素早く男たちに投げつけた──それと同時に、ベリルとノインはそれぞれに駆け出した。

思った通り『物質X』を持っているであろう男と、アサシンぽい男はベリルに狙いを定めている。