黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「奴らは小者だな」

 ベリルがぼそりとつぶやいた。

「あ、そうなの?」

 つまり、あまり有力な情報は掴めないってコトか。

 ま、いきなり大物が出てくるハズないわよね。

「ねえ、例のアレ。使ってくると思う?」

「極端に威力を下げてはいるだろうがね」

「どれくらいかな」

「私の体を吹き飛ばす程度だろう」

 その言葉に、ノインが少し興味を持った。

 腕とか無くなったら生えてくるのかな? ちょっとワクワクする。

「変な想像はしてないだろうな」

「え、してないよ」

 しれっと応える。