落ち着いたカフェに呼ばれて、彼女の目の前には小さな箱──中には、5発ほどのカートリッジが入っていた。
それに使われる専用のハンドガンも手渡される。
「こいつを奴に撃ち込んでくれればいい。ほんの一発でいいんだ」
ミリタリー調の草色の服を着こなし、彫りの深い顔立ちに青い瞳と短い赤毛の40代半ばの男は低く発した。
ノインは怪訝な表情を浮かべ、箱の中から一つを取りだしてマジマジと眺める。
「ふうん?」
見た目は普通のと変わらないけど、妙に重たい気がする。
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