黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「ノイン!」

 呼ばれて前を向くと、麗奈が手を振って近づいてくる。

 ノインもそれに、軽く手を挙げて応えた。

 彼女については、ベリルに話をしている。

 ベリルも麗奈について調べたが、不審な点は見受けられなかったらしい。

 疑ってしまった事に、ノインは少し悪い気がしていた。

 次の講義に向かいながら、

「ねね。新しい非常勤講師のセンセイ、カッコイイよね」

「え、ああ……そうね」

 麗奈は、参考書を胸に抱きしめて目を輝かせた。