黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 それから数日して、ベリルが非常勤講師として大学を訪れた。

 外国語の講師として務める事になっているのだが……さっそく女子大生たちが彼に目を付けた。

「ベリル先生ぇ~」

 通路を歩くベリルを呼び止める。止まったベリルに、嬉しそうに駆け寄った。

「あ、あの……」

 はにかみながら、可愛く上目遣い。

 女子生徒の言葉を待っていたら、あっという間に取り巻きが増えてベリルは眉をひそめた。

「あーあ」

 ほらね、取り巻きがすぐ出来た。ちょっとは自覚しやがれ……遠巻きに眺めつつノインはほくそ笑んだ。

 自業自得だ。ノインは心の中で高笑いを響かせて立ち去った。