黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「留学生? 昨日からあなたを見かけて、気になったんで話しかけてみたの」

「まあそんなトコ」

「日本語上手ね。母国で習ったの?」

 ノインは、はっきりとは答えず微妙に頷いた。

本当はお父さんが日本人なんだけどね、血はつながってなかったけど……さっそく話しかけられるとは思っていなかったため、ノインはちょっと戸惑った。

 引っ込み思案の日本人が多いなか、いきなり気さくに声をかけられるなんて驚いたが、講義が続けられている間も彼女の質問は止まらなかった。