それから一週間後──2人は日本の土を踏んだ。

 ベリルは、非常勤講師としてノインの大学に務める事となっている。

 どうしてだか、ベリルの卒業証明書は8年前のものだ。

 大学の上の人間は、ベリルが不老不死だって事を知っているんだろうか……と思わずにいられない。

 いや、確実に知ってるんだろうな。

 そうでなければ、どうやってMITから卒業証明書をもらえるのか説明がつかない。

 在学していた時は不死じゃなかったって言ってたけど、不死になったと知った時の大学側はどんな顔をしたんだろう。

 そうして一端、危険な荷物をベリルの住処に預けて2人の新たな部屋に向かう──お互いが借りたマンションとアパートは近く、歩いて1分もかからない。