黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「何かね」

「いや、上品だなって」

 言われて自分の手を見る。

「そうかね?」

「うん」

 過去に教わったマナーは、もはや癖となり染みついてその見た目を引き立たせる。

 筋肉質だが細身であるベリルは、着やせする事もあってさらに細く見えてしまう。

 見た目通りの上品さには、彼の持つ強さは隠されてしまっていた。