「も~、お腹すいてるくせに…此処に置いとくから食べなさいよ?」 そう言うと、ママの足跡が 少しずつ遠くなって行った。 ぐぅ~~ ま…まただ、どうしよう。 お腹がSOS反応… もう!我慢できない! あたしは音がたたないように ドアを開けて、 トンカツとご飯と味噌汁と お茶の乗ったおぼんを取ると、 静かにドアを閉めた。 さてと、 トンカツを一口♪ パクっ! 『うっま~い♪』 こうなることも、 ママは予測してたんだろうな。 あたしは やっぱり 母に勝てないと思った。