『?…何ですか?』



『山川先輩を止めてほしい』


ゴクッ


あたしは、息をのんだ。



『ごめんね。それは出来ないよ…北野さん。……いや、松本君』



「「…え?」」



『ど、どうゆう意味?』



『…わたし、知ってたんです。2人が入れ替わってる事…』



「「………」」



『わたし、あの日病院に行ったんです。ぶちょ~に松本君の記事を頼まれて、偵察に行って来いって言われて…』



『じゃあ…『じゃあ山川先輩も知ってんのか?』

光汰が聞いた。



『…ううん。知らないわ。それとわたしは、あなた達の正体を売る事はしない。でも、記事は張り出すね…』



『青山さんは何でそんなに記事にこだわるの?』



『………ぶちょ~の期待を、裏切りたくないから…』


青山さんは寂しそうに笑いながら

それだけ言い残し、
去って行った。