「若いもんがこんな辺鄙な所ぉになんが用だあ?」 婆ちゃんはさっきの言葉の続きを言った。 『咲希…おま…えが言え…ょ…』 『ったく…実は、雷の神様に用があって来たんです』 「雷さんの神様だあ?」 婆ちゃんは首をかしげると、あたしの方に顔を向けた。 『婆さん、信じてくれとは頼まねぇが、俺ら入れ替わってんだわ』 光汰はやっと婆ちゃんに話し出した。