「咲希!出かけるぞ~」


朝っぱら早くから
光汰が家にやって来た。


「ちょっと~!まだ9時だよ!?」


眠い目をこすりながら
光汰を睨んだ。


「うっせーな。良いからさっさと用意しろ」



あたしは訳もわからないまま
急いで支度を始めた。





――――…「で?何処行く訳?」



「…………」



「無視!?ねえ無視!?かんじ悪~!!!!」



無理矢理起こされて
気分害した上に、

行く場所も言わずに
無視ですか!



昔は泣き虫のこうちゃんだったくせにさ!!!



「…かまとと神社に行くんだよ」