――“お前の場合、恋心と下心、どっちだったんだよ?”


昔から変わらないアイツの強い瞳が、揺らぐことのない真剣な眼差しが、オレを惑わせる……。


アイツだけは世界で一番敵に回したくないヤツだった。


恋敵にだけは、したくなかった。



これはオレとアイツの話。

シイは知らないだろうけど……。