「今すぐ消え失せろ。女ったらしのナルシスト」
「なっ……グハッ……」
成瀬川はポケットに手を突っ込んで偉そうな態度をとると、再び俺の足をグニャリと踏みつけた。
そして涼しい顔を浮かべて去って行ったんだ。
俺の足はひどく擦りむけて血が出ていた。
俺が何をしたというんだ!
転んでしまった可哀想な川村さんに満面の笑みを返しただけじゃないか!
それの何がいけないんだ!
二度も足を踏みつけやがって!
王子だとか言われているがきっと本性は最低最悪な男に違いない!
化けの皮を剥いでやろう!
そう思った俺は他の競技中も昼食時も、ずっと成瀬川の野郎を観察していた。



