「千秋とだからお風呂なんて恥ずかしいに決まってるじゃない!」
つい叫んでしまった直後に千秋はあたしを捕まえた。
「ひゃあ……!」
両手をあたしの腰に回してグッと力をこめると引き寄せる。
「よく出来ました」
「なっ! 離してよ……!」
こんな間近で微笑まないで……。
心拍数が上がって倒れそう。
「こんな可愛いお前を、オレが離すと思ってんの?」
ボンッと火がついたような感覚に陥る。
「お前、先に入る? それとも後がいい?」
「え……」
なんだ、よかったぁ。
抵抗したかいがあったのか一緒に入るっていうのはやめてくれたわけだ。
「……先に入らして?」
千秋の腕から解放されたあたしは胸を撫でおろしチラッと目線を上げる。
「どうぞ?」
腕を組んで即答する千秋の微かな笑みが、何か悪いことでも企んでいるような気がした……。



