「あ、あ、あの……」
「ん?」
千秋は何故かさっきから何も言わずに膝の上に頬杖をついたままあたしを見てくるのだ。
もちろん終業式のことなど触れずに。
「……なんでさっきから見てくるんデスカ?」
流されないと決心したばかりのあたしなのに片言になってしまう。
「自分の女見て何か問題ある?」
「な……」
ただでさえまだ熱いあたしの身体が更に熱くなる。
「顔、赤いけど? どうしたんだ?」
意地悪く聞いてくる千秋にあたしはなにも言い返せない。
「なあ? どうしたんだよ?」
ひゃああああああ!
ソファーに手をついてズイッと身体を寄せてくる千秋は、あたしの顔をまじまじと見つめる。
「ち、ちちち、近づかないで!」
あ……。
言ってしまった……。
学校の王子様プラス彼氏である千秋にさらりと酷いことを言ってしまった……。



