アスファルトの照り返しがキツい中をあたしはいつの間にか走っていた。
どうしていきなりメールであたしを呼んだのかとか、今になっても千秋の家に行くのは緊張するとか、そう思ったけれど。
早く会いたいと思った……。
「ひぇええーー」
千秋の家はいつ見てもでかい。
ちょっと羨ましいくらいに。
緊張しながらチャイムを鳴らす。
――ガチャッ
第一声なんて言おうか考えていると、中から千秋が出てきた。
「えっと……」
「お前、遅すぎ」
夏休み初日、開口一番がそれですか……。
千秋はドアに寄りかかり少し気だるそうに腕を組みながらあたしを見ている。
今朝見た夢や昨日の終業式のこともあってかなり緊張してるっていうのに、なによその顔は……!
このバカみたいに暑い中を走ってきて汗だくだっていうのに酷いじゃない!
喉だってカラカラなのよぉおお!



