よ、よしっ……!
あたしは顔を洗って急いでワンピースに着替えを済ませ、洗面所で髪型を軽く整えて玄関へ向かう。
「行ってきます!」
ヒステリーなお姉ちゃんに出かけることを告げるとヒステリーに「いってら!」って返ってきた。
お姉ちゃんのヒステリー!
もっと優しく言ってくれたっていいのに!
アパートを出たあたしの足は千秋の家へ向かう。
外は暑すぎて夏特有のむわんとした空気が広がる。
蝉の声が痛いくらいに耳に響く。
暑い……暑すぎる。
立っているだけ汗が出てくるくらい暑いよ!
そう思いながら足を進める。
千秋の家に近づけば近づく程、昨日の終業式のことを思い出した。
顔はもっと熱くなって鼓動が高鳴って緊張しているのに、自然と急ぎ足になる。



