2年の冬頃……。 『オレ、葉月が好きだよ』 そう言ってくれた時は心底嬉しくて、慎の全部に触れたいとさえ思った。 だけどあたしは“好き”って言葉をもらえても、慎の彼女でもなんでもなかった……。 好き止まりで、彼女ではない。 欲しい言葉は確かにあるのに慎はそれをあたしに与えてくれない。 あたしは慎のなんなんだろう。 恋は勉強なんかよりもずっとずっと難しいのよ……。