「違うって。しつこいんだよコウは。だいたいこのオレがシイの幼児体型で発情するわけねぇだろ」
言った瞬間、コウが妙に納得した顔をする。
「確かにそれもそうか！」
「だろ？ 勃つもんも勃たねぇ」
「あはははっ！ だよね！」
なんでオレこんなに必死こいて言い訳してんだ？
コウを丸めこんだオレの背中にシイの叫び声がした。
「なにそれ！ 言いたい放題言わないでよね！」
やべっ。
シイは膨れっ面を浮かべてオレの頭をポカポカ叩いた。
「いてっ。冗談だ。怒るなよ？」
「羽鳥なんて大っ嫌い！」
うわっ。
かなりダメージくらった。
「悪かったって」
「ふんっ！ あたし帰るから！」
マジ最悪……。
シイが怒ったのも元はといえばコウのせいだ。
オレとコウでシイを引き留める。
