「アッ、やめてぇえ〜」
「君はここが弱いんだよね?」
テレビから聞こえてきたのはさっきまでコウが見てたAVの音。
……マジかよ、超萎えた。
でも今のがなかったらたぶんこのまま暴走して、シイが起きて、ぜってぇ泣かせてたと思う。
オレ、やっぱコウに説教出来る立場じゃねぇや。
つーか何やってんだよ、オレ。
髪の毛をガシガシ掻いてベッドから降りる。
DVDを消そうとした直後。
「きゃあああああああああ!」
なんだよ……。
いきなりシイが悲鳴をあげた。
「うるせぇなシイは。つーか起きていきなり叫ぶのやめてくんね? 心臓にわりぃから」
「な、なななな、なっ……」
内心めちゃめちゃ焦った。
オレがシイに触ったから起きたのかと思ったからだ。
でもシイは気づいてねぇみたい。



