アイツがシイに触れてると思うとムカつきすぎて吐き気がした。
でも嫉妬してるオレが情けなくて余計イラついた。
わかってんのに行き場のない怒りが湧いてきて、無防備すぎるくれぇに無防備に眠るシイを見て。
――めちゃめちゃにしてやりたくなった。
「なんでお前はバカ千秋が好きなんだろうな……」
もしもシイが途中で起きたって関係ねぇ。
オレはシイの頬にキスを落とす。
シイの顔はすぐ目の前にあって、オレの位置から胸元が絶妙に見える。
シイは女を感じさせない容姿のクセに、唇から漏れる吐息がオレの理性を煽った。
今暴走したらもうぜってぇシイは笑いかけてくれねぇってことは安易に予想出来た。
オレがほんとにぶち壊したかったのはオレの本能だったのかもしれねぇ。
シイの肌に触れて指でなぞる。
柔らかい感触と熱を持つ唇。
滑り落ちる指先と駆り立てられる情欲。
その時だった。



