「好きだよ」
「……っ」
「堪らなく、葉月が好きだ」
囁かれた言葉にあたしの抵抗はゼロになる。
――嫌い、嫌い、嫌い。
彼の前ではあたしの強がりが意味を持たなくなってしまうから。
でもほんとは誰よりも好き。
だからあたしの強がりとか意地とか剥ぎ取って、全て丸裸にされてしまってもいいと本気で思った。
「……慎、恥ずかし…」
「誰も見てないよ?」
「はぁ……?」
「見てるのはオレだけだから」
今のであたしの体温はこの上なく上昇した。
あたしはよくないのよって思ったけど、慎はあたしの前髪を撫でて更に溶かすような台詞を言った。
「葉月のこんな姿を見ていいのもオレだけだよ」
チュッチュッと音をたててキスを落とす。



