婚約指輪に純白な愛を誓う資格などオレにあるんだろうか。

――“春くん”

どこまでも透き通る君の声は、気づけばいつもそばにあったんだ。

手を伸ばせばすぐそこにあったのに、純粋無垢な大切な君を手放したのはオレの方だったね。