見てるとイジメたくなる。

ちょっとからかっただけで顔真っ赤にして困って、それがすげぇ可愛くてもっと知りたくなった。

好きな女イジメるとかオレは小学生か。

シイを待ってる間、シイの席に座ってどうでもいいこと考えてた。



放課後の教室は静かすぎる。

呼び出したのはオレの方なのに、さっきから全然落ち着かねぇ。

言いたいことは決まってんのに、きっとまた困らせるんじゃねぇかって思ったら戦意喪失。



「……オレ、超ダセェ」


シイの机に項垂れて目を閉じる。