歯切れ悪く尋ねると低い声が割って入ってくる。
「兄貴に迎えに行ってくれって頼まれたんだよ」
千秋があたしの隣にドカッと座ってそう言った。
「そうなの。春希は色々用意していたみたいでね。だから弟くんの千秋くんに来てもらったの」
ニコニコしながら話す朱里さん。
なるほど……。
千秋が朱里さんを迎えに行ったから一緒に居たんだ。
「でもこないだも千秋くんに来てもらったのよねー」
「こ、こないだも?」
「そう。今日のためのケーキを買いに行く約束したのに、待ち合わせに来たのは千秋くんだった」
はぁっと大きなため息をついた朱里さんはパタパタと春希さんの元へ行ってしまった。
「んだよ、可愛げねぇ女」
千秋は舌打ちをする。
な、な、なんか嫌な感じだよぉ。



