「え……。えぇ!?」
「早く開けろよ?」
……な、な、なんで!?
動揺しながらも、あたしは鍵を開ける。
ドアを開くと白いジーンズのポケットに手を突っ込んだ千秋が立っていた。
「千秋……?」
数時間前まで女の人と一緒に居た千秋がどうしてあたしの家に?
えっと、意味がわからない。
「今から時間あるか?」
「……あるけど」
「じゃ、一緒に来い」
「どこに……?」
いきなりあたしの家に訪ねてきてなんなのよ……。
理解出来ないんですが。
問いかけるあたしの手をひいて、千秋はアパートの階段をおりる。
「ちょ、ちょ、ちょっと!」
「別にさらうわけじゃねぇから」
いや、もうこの時点でさらってるのではないかと……。
「ちょっと付き合え」
千秋はフッと不敵に笑った。



