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地球を捨てた人間は、科学者が死に物狂いで計算し尽くした惑星へと飛び立った。
しかし、そこではすでに先住民なるものが存在し、彼らは文明を立ち上げていた。
当時、勇一は二十歳を迎えた頃だったが、この新たな星で生活をすることに不安や期待を胸に秘め、渦巻かせていた。
勿論、彼ら先住民と仲良く、共生していくつもりで。
しかし、そんな勇一の気持ちとは真逆に、政府は彼らを制圧し、武力による征服を図ろうとしていた。
この星を乗っ取り、自分達が独占してしまおうと考えたのだった。
それからすぐに、人間と先住民との、戦争が始まった。
これから住む星に多大な損害は避けたい政府は、あまり強力な爆弾を使用せず、先住民の文明の発達が遅れていることを良いことに、なぶり殺しのようなことを繰り返した。
攻撃しては逃げ惑う民を捕らえ、強制労働をさせる。
勇一も、戦闘に参加しながら精神を疲弊させていった。
数年が経ち、戦闘が落ち着いたある日。
勇一は、破壊し尽くされた街を徘徊していた。
政府から、生き残りが居たら処分してくるよう命令されていたためだった。


