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「隊長!いい加減人の財布ばかり使うのやめて頂けませんか!?俺、おサイフケータイは必要ないって豪語してたんですよ?」
「そげに言われてもの、わしの財布は神野『じんの』さんが持ってるき、手元にゃ一銭もねェでよ」
麗雨の後ろを歩く情けない部下・浦賀浩也『うらが ひろや』は、困ったように財布の中身を確認した。
どうやら、彼女は未成年であることを理由に、上司に財布を預けているらしく、手元には現金が無いらしい。
浩也は口を尖らせる。
「だいたい使いたいときは申し出れば出してくれるじゃないですか。隊長なんだから、特刑第三席の俺より貰ってんでしょ?」
「どーせあちゃこちゃ税金としてメタボな王様にでも盗られてんだべや」
浩也の訴えをさらりと流して、麗雨は巡回を再開することにする。
「巡回も俺等下っぱにやらせりゃ良いじゃないですか」
「書類整理よかマシじゃい」
浩也の言葉をスパッと切り、ヒラヒラと手を振りながら、麗雨は行ってしまった。
浩也は溜息を吐き、先に署に戻ることにした。


