気を取り直して、カノヤは再び説明を始める。
「それに対して特別刑務部隊は、テロリストの粛正、それから…立てこもりや危険な犯罪者と向き合う、要は武装警察ですかね。
喧嘩が強くて、とてもじゃないですけどあまり関わりたくない人種ですよ」
カノヤは溜息を吐きながら言う。
元々愛国護民隊は、この星の警備の制度だったのだが、人間に移住されてから、すっかり役職も何もかも人間に横取りされてしまっていた。
「特にその特別刑務部隊の隊長というのが、五年前に巨大な暴力団組織・ムラマサを1人で潰した化け物らしいですよ」
「……はぁΣΣ!?」
常磐はいきなり目を飛び出させそうな勢いで叫んだ。
ムラマサというのは、五年前に全員取り押さえられたという、巨大暴力団組織だ。
団員は他の拠点も合わせると数千人に昇る。
それを一人で潰したというのか、あの少女──又傘麗雨が。
「確かにムラマサが潰れたってのは聞いたが…あのガキが…」
「え、隊長に会ったんですか?」
カノヤは興味深そうに尋ねた。


