厳格な造りの正門が草の合間から見え、そこには見張りが立っている。 隣には何やら黒い、四角い箱状の機械がある。 おそらく、あの門番を蹴散らしたところで、あの機械が何らかの方法で侵入者の存在を主に知らせるはずだ。 ──……厄介だな……どーすっかなぁ…… 常磐は表情こそ呑気なものだが、内心焦っている。 このままダラダラしていたら、夜が明けて自分達の姿がバレてしまう。 「よし」 「良い方法ありましたか?」 カノヤが尋ねると、常磐は得意げに言った。 「囮作戦だ!」