*…*…*…
暗い道を、三人は歩いていた。
駄菓子屋を出た時点で辺りは薄暗く、ヘタレなカノヤは一瞬渋ったが、常磐が冷たい眼差しで見てきたので、慌てて付いてきた。
「ありがとうございます、常磐さん……酔っ払いの次はこんなこと迄……」
「とっつぁんな。別に良いよ。つーか、さっきと別人過ぎてビックリ」
申し訳なさそうなアリアに、常磐はまたいつもの間抜けな顔で返す。
確かに、彼の言うとおり、先程彼の胸ぐらを掴み上げた時とは、彼女はまったくの別人だった。
「何の話かしら?」
彼女は笑顔で言うが、その周りのオーラはどことなく黒い。
「おかしいなー…スミマセン、俺の記憶違いみたいです」
常磐は素早くとぼけておいた。
そうこうしてる間に、目の前に巨大な建物が見え始めた。


