女性を駄菓子屋の中に招き入れ、カノヤは夕飯の支度をして、常磐は女に説教されていた。
台所で料理をしながらも、注意はやはり居間に向けられてしまう。
「私より先に卵の心配をするなんて。私はあなたにとって卵以下の存在と言うことかしら?私達が偽民と呼ばれているからって、そうやって見下してるのね」
「違うって。俺は貧乏だから、何よりも先に食物が心配だっただけ。それに、俺は偽民と呼ばれるべきなのは俺達人間だと思ってるから、アンタ等先住民を見下すつもりはない」
女の問いに淡々と答える常磐の言葉に、カノヤは思わず目を見開いて作業を止めてしまった。
──こんなことを言う人間は初めてだ………
女も豆鉄砲を食らったような顔をしている。
ただ一人、表情が変わらないのは常磐だけだ。
「だって、地球を壊しときながら、もう使い物にならないからって今までの恩恵を全て忘れて地球を捨てて、アンタ等の星を占領したんだ。
明か悪いの人間じゃん。何をそんな、見下す必要があんの?」
当たり前のことを言っているのだが、偽民として虐げられてきた二人には、驚きを隠せないほどの内容だった。


