駄菓子屋松金 ─マツガネ─



中年の男はいきなり間に入ってきた男・常磐を睨み付ける。

常磐はその男から漂ってきた酒の匂いに眉を寄せた。


「ンだァ、テメーはァ。ぶっ殺されてェか」

「誰もそんな事言ってません〜。アレですか、幻聴ですか〜?」

「ンだとゴルァァァァア!!」


男はぶちギレて常磐の胸ぐらを掴み上げた。

それを見て慌てたのはカノヤで、実際に危ない状況にあるはずの常磐は眉一つ動かさない。


「とっつぁん!煽っちゃダメです、余計めんどくさくなりますよ!」


カノヤの必死の言葉をスルーし、常磐は男を気怠そうに見つめた。

男は顔をトマトのように真っ赤にしながら何やら怒鳴っている。


「だから、ここ俺の店なんだって。店の前で騒がれちゃ迷惑なの。余所行って。それか帰れ」


最後辺り口調が乱れた感じがするが、常磐はそう言いながら男の手を振りほどく。

黙ってないのは男だ。


「ふざけんな!俺が誰だか知ってんのか!」

「知りませーん。酒に酔った迷惑なオッサンデース」

「このヤロー!!!!」

「とっつぁんΣΣ」


男は怒鳴りながら常盤に殴り掛かった。