常磐が戦闘に飛び込んだ瞬間、爆風が寝癖頭を掻き乱していった。あまりの風圧に、常磐は呻く。
爆風に飛ばされたのか、足元に見覚えのある隊員が転がっていた。
「あ、お前は…」
「だ、駄菓子屋!庶民代表が何しに来たんだよっ!?」
がばりと起き上がって常磐を指差したのは浦賀三席。額から出血しているが他に目立った外傷は無く、元気そうである。
常磐は安心したようにほっと息をついてから、浦賀に状況説明を促した。
「テレビで中継見ててさ。……何か嫌な予感がしたもんで、来ちまった。今の状況は?」
「あんたの嗅覚はどうなってんだよ。……簡単に言うと、穹人と人間の衝突だな。死者も出てる。首謀者は人間で……」
浦賀は言いずらそうにもごもごと口を動かした。常磐は訝しげに見返すが、浦賀は意を決したように口を引き結び、やがて顔を常磐に向けた。
「…………首謀者は、又傘隊長の実の父です」
常磐は自分の予感が的中してしまったことに、表情を曇らせた。


