大した武器も持たない市民たちと、隊員たちが戦っている。
下手に怪我をさせるわけにもいかず、命を奪うなど持っての他であるから、隊員たちは思うように動けないのが現状であった。
車山はお構い無しに市民を薙ぎ倒しているようだが。
「車山!下手に怪我をさせるな!」
「そんな悠長なこと言ってられないでしょう?やらなきゃこっちがやられるよ。彼らは本気だ」
余りに暴れる車山を見かねて紫呉が叫ぶと、彼は涼しい顔をしてそう答えた。
「彼らは本気で愛護を恨んでるよ。あれは復讐者の眼だ」
車山の言葉に、紫呉はぐっと口を閉じた。確かにその通りだったからだ。
そのとき、再び大きな爆発が起きた。紫呉は目を砂埃から守るために顔の前で腕を交差した。
そのためか、市民が3人がかりで襲い掛かってきたことに気付かず、反応が遅れてしまった。
「しまっ………!」


