――――――――…
「おい、麗雨!麗雨!?」
神野は通信が途絶え、無線として何の意味も成さなくなったガラクタを床に叩きつけた。
先程、学校に潜入していた麗雨から連絡が入った。
彼女の声の他に、悲鳴や爆発音が引っきりなしに響いていて、現場がただならぬ状況になっていることは、無線越しにも理解することが出来た。
無線が途切れる直前、彼女が驚愕の色に染まった声で呟いた言葉も。
『……おとやん』
それが彼女の言葉で父親を意味するものだということは知っていた。
それを今、何故。
神野は特別刑務部隊を引きつれ、署を飛び出した。
何とも形容しがたい、嫌な予感がした。


