制服姿の麗雨を見てから、数日経った頃。
相変わらず薬物汚染のニュースはテレビから発信されていて、最近ではワイドショーなんかで専門家が若者やそれを取り巻く環境について語るのが流行っている。
そんな番組を見ながら、果たして麗雨の捜査とやらはうまくいっているのだろうか、と些か不安になってくる常磐だったが、面倒な事には自分から関わらない主義なので、鈴カステラを食べながら一度大きく伸びをするだけに留まった。
こういうのはあいつら警察の仕事だもんな、と一人小さく零し、旗持ちを頑張るカノヤを呼び寄せる。
「少し休憩。俺代わるわ」
「あっ、はい。失礼します」
ご丁寧に頭を下げてから居間にやってくるカノヤに、出来た従業員だ、と感心してから常磐は外に出る。
テレビは物騒な内容ばかりだったのに、見上げた空は透き通った青色をしている。
不気味なほどにきれいな青空は、一筋の暗雲を常磐の心に運んだのだった。


