あの夏の日。




なんで部室にダーツセットがあるかなんて、そんなの知らない。
でも、今はダーツセットに感謝したい!
だってだって、密室の部室。
こんなに近い距離で、いっちーさんと2人きり。

わたしはとても幸せな気持ちになった。さっきまでのペアリングなんて、どうでも良かった。

今、
この瞬間、この空間が、
すごく大切に思えた。






結局、
初心者のわたしに、いっちーさんが大きすぎるハンデを追ってくれて、わたしが勝った。

アイスはいっちーさんのおごり。いっちーさんが買ってくれたアイス…食べちゃうのがすごく勿体なかった。




そのあと何だかんだ、話をしてたらいつの間にか20時になってて、

『そろそろ帰ろうか』

っていういっちーさんの言葉に

「はい…」


わたしは頷いた。






*