なんで部室にダーツセットがあるかなんて、そんなの知らない。
でも、今はダーツセットに感謝したい!
だってだって、密室の部室。
こんなに近い距離で、いっちーさんと2人きり。
わたしはとても幸せな気持ちになった。さっきまでのペアリングなんて、どうでも良かった。
今、
この瞬間、この空間が、
すごく大切に思えた。
結局、
初心者のわたしに、いっちーさんが大きすぎるハンデを追ってくれて、わたしが勝った。
アイスはいっちーさんのおごり。いっちーさんが買ってくれたアイス…食べちゃうのがすごく勿体なかった。
そのあと何だかんだ、話をしてたらいつの間にか20時になってて、
『そろそろ帰ろうか』
っていういっちーさんの言葉に
「はい…」
わたしは頷いた。
*
